なぜ屋根にメンテナンスが必要なの?
突然ですが、みなさんはどのようなお家にお住いですか? 賃貸?持ち家?マンション?一軒家?色々かと思います。
今回は、一軒家にお住いの方に向けてメンテナンスの必要性。特に屋根について、ご紹介したいと思います。
一軒家の場合、中古、建売の新築、土地から新築を建てたなど色々な方法で家を手に入れたと思います。しかしどのような場合でも家は建物ですので、それぞれの建材には耐用年数があります。
屋根の場合は、晴れの日には容赦ない紫外線にされされています。雨が降った時は雨に叩かれ続けます。さらには、台風などの暴風に耐えています。その風から吹き付けてくる砂や土埃とも戦わなくてなりません。夏の酷暑、冬の極寒、偏西風や南風といった季節風にも耐え続けています。このような様々な気候条件の元で、屋根には徐々にではありますがダメージが蓄積されています。
他にも、地震などの天災や、沿岸部にお住いの方には潮風からくる塩害もあります。この塩害は、沿岸部だけでなく、積雪地帯に住む方も注意が必要です。それというのも雪を溶かすのに使う融雪剤には塩分が含まれているからです。なので屋根は、一度買って施工してしまばメンテナンスも何もせずに終わりというものではないのです。
では、屋根の耐用年数はどれくらいのものなのでしょうか?
例えば、一般的なスレート張りの屋根の場合、スレートは表面が塗装されていますので、塗装による塗膜でスレート自体に雨水が染み込むことを防いでいます。定期的に屋根塗装によるメンテナンスをしなければ耐用年数はかなり短くなります。このようなメンテナンスを行わなかった場合、耐用年数は20年ほどです。しかし、塗装によるメンテナンスをしっかりと行えば耐用年数は30~35年ほどは持ちます。
続いて屋根によく使われる建材として瓦があります。
古い木造家屋から現在まで幅広い家屋に用いられています。
一口に瓦と言っても、幾つか種類が分かれます。
古来から粘土で作られている釉薬瓦や焼き上げの最後でスモークすることで炭素を付着させ銀色の色を出すいぶし瓦の耐用年数は40~50年以上で塗装などによるメンテナンスの必要はありません。しかし、現在よく用いられておりかつ単価の安いコンクリート瓦やセメント瓦は瓦を保護するために屋根塗装を行う必要があります。屋根塗装を行わなかった場合の耐用年数は20年ほどですが、きちんとメンテナンスをすれば30年ほどは耐えることができます。
最後に、ここ20年くらいで増えた比較的新しい建材である金属屋根についてです。
現在、屋根に使用されている金属はガルバリウムというものです。
ガルバリウムにはメッキが施されているのですが、このメッキにマグネシウムを含むものと含まないものがあります。マグネシウムを含むガルバリウムの方が含まないガルバリウムと比べて3倍もの耐久性があると言われていますので、是非マグネシウムを含むガルバリウムを選んでください。しかし、このマグネシウムを含んだガルバリウムでもきちんとメンテナンスをしなければ耐用年数は15年くらいです。
ですが、約10年毎に定期的に塗り替えを行うことで寿命を大幅に延ばすことができます。
メンテナンスを行った場合は大体40年くらいは使用に耐えることができます。
これまでにお話ししてきた通り、屋根は補修や塗装を行うことによって蓄積されたダメージを回復させ、耐用年数や寿命を伸ばすということができます!
確かに再塗装を行うことで美観を保つことができるというのも大事ですが、どちらかというと家屋の健康を保つために行うのです。
家屋の寿命は屋根が本当に重要です。
と、いうのも屋根が寿命の70%を占めるとも言われたいるからです。
屋根を健全かつ適切に保つことができれば、それだけ家屋も長持ちしますし快適に住み続けることが可能です。もし、屋根に起因するような家屋の不具合が発生してしまい、その対策を行うために屋根工事を行ってしまうと、一度に何百万円という大きな負担がかかってしまいます。最悪の場合、家屋自体を潰してしまわなければならないかもしれません。なので、早めにメンテナンスを行った方が最終的にかかる家屋の修繕費コストを下げることになるでしょうし、家屋自体の寿命を長くすることにも直結します!
これまでのお話から、家屋における屋根の重要性については理解いただけたかと思います。
「屋根の重要性はわかったけど、具体的にどのようにすればわからない」このような、意見もあるかと思います。私もそうでした。
しかし、今は便利な時代です。
インターネットで少し検索すれば、お住いのエリアで屋根のリフォームを行っている業者が多く見つかると思います。
まずは、少し調べてみてお住いの家屋の屋根がどのような状況なのか調べてもらうだけでも行ってみてはいかがでしょうか?調べるだけなら費用もそこまで発生しませんし、見積もりだけなら無料という業者も多いです。
大事な家に一日でも長く住むために、みなさんも是非屋根のリフォーム検討してみてください。